香港IPOに当選した場合、初値で売るのもいいかもしれませんが、その後の値上がりを待つ方が利益が大きくなることの方が多いです。
初値以降の高値で売るためには、Sell(Limit)「売り(指値注文)」を設定するのですが、この場合、想定した指値に到達する前に株価が下落してしまうことがあります。
ズルズルと値下がりして公募割れまで下落してしまうこともあります。
高値を狙いつつ、下落時の損切り注文も同時に設定できるのがBoom証券の「2-Way Sell」になります。
2-Way Sellの設定方法
2-Way Sellは指値売り(Target Sell)と逆指値売り(Stop Limit Sell)の同時設定ができる注文方法です。どちらかの注文が成立するともう一方の注文はキャンセルされます。
銘柄と注文有効期限の設定
Stock Codeに対象の銘柄コードを入力します(通常、IPOが当選している場合は、トップページにその銘柄が表示されているのでそこから注文設定に進めば銘柄コードは自動で入力されています)。
次にGood Till Dateに注文の有効期限を設定します。
指値売り注文(Target Sell)の設定
続いて、Target Sell(指値注文)の設定を行います。
Target Priceに売り注文の指値を設定します。このとき、当然ですが公募価格よりも大きな値を設定するようにします。
Quantityに注文数量を設定します。
逆指値注文(Stop Limit Sell)の設定
逆指値注文には設定する価格が「Stop Price」と「Lowest Limit Price」の2種類があります。
Stop Priceは逆指値注文のトリガーとなる価格で、対象銘柄の価格がそこまで下がると売り注文が有効になります。
Lowest Limit PriceはStop Priceを超えても売り注文が成立せずどんどん値下がりした場合に、これ以上下がったら売り注文が実行されないという限界価格になります。
従って、Lowest Limit PriceはStop Priceよりも小さな値に設定します(0.01HKD以下は設定できません)。
あとはQuantityで逆指値注文の注文数量を設定して完了です。
Quantityについては、指値注文と逆指値注文で別々の値に設定することも可能です。例えば、値上がりした場合は全数売り、値下がりした場合は半分だけ売るなどの設定が可能です。
いづれの場合も、どちらかの注文が成立すると、もう一方の注文はキャンセルされます。
最後に
IPOの値動きは比較的激しくなることが多いので、高値を狙いつつ想定外の値下がりでも自分のリスク許容度に合わせて損失を抑えたい場合に2-Way Sellが役立つと思います。
設定しておけば、上場日当日に値動きをウォッチする暇がなくても安心して結果を待つことができると思います。