BOOM証券口座開設の一番のメリットは「香港IPOにアクセスできる」ことだと個人的には思っています。日本の証券会社でも海外株式を取引できますが、香港に上場されるIPOに申し込むことはできないからです。
実際にBOOM証券から香港IPOにチャレンジした結果や気づいた点などについてシェアしたいと思います。
香港IPOは日本IPOに比べて当選しやすい
過去約半年間でBOOM証券から香港IPOに14件申し込みました(記録を取り始めた2016年10月末からの申し込み件数です)。
そのうち、当選した件数は10件。
当選率はなんと、「71%」でした。
日本のIPOにも申し込んでいますが、このような高確率での当選はあり得ないと思います。
ちなみに、上記期間にBOOM証券から申し込み可能な香港IPOの件数は45件でした。
なぜ、全てに申し込みをしなかったのかについては別の記事で書きたいと思います。
香港IPOの特徴
日本に比べて当選しやすい香港IPO。その特徴はなんでしょうか。
少額から申し込みできる
香港IPOへの申し込みに必要な資金の平均額・・・47,300円
これは過去45件分のIPOについて、「発行価格 <Issue Price> x 最小購入単位 <Board Lot> 」で求めた、申し込みに必要な最低資金の平均額です(10円単位切捨て)
日本のIPOは10万円以上必要なものが多いため、香港IPOはより気軽にエントリーできると思います。
申込みプロセスが日本のIPOと異なる
日本のIPOの場合「ブックビルディング→抽選→購入申し込み」の流れになるかと思いますが、
香港のIPO(BOOM証券の場合)、「購入申し込み→抽選」の流れになります。
申し込み時に資金を支払い、当選しなかった場合には払い戻されます。
また、当選した場合のキャンセルはできないので「とりあえず申し込み」というスタンスはやめておいた方が良いと思います。
初値上昇率はそこそこ
上場日の初値上昇率トップ10です。
(期間:2016/11月末~2017/3月中旬、対象:BOOM証券での取り扱い銘柄)
企業名 | 初値上昇率 | |
1 | Microware Group Limited | +166.4% |
2 | Goldway Education Group Limited | +85.4% |
3 | Food Wise Holdings Limited | +53.0% |
4 | SH Group (Holdings) Limited | +42.5% |
5 | EFT Solutions Holdings Limited | +35.7% |
6 | Progressive Path Group Holdings Limited | +33.3% |
7 | ISDN Holdings Limited | +28.0% |
8 | Pine Care Group Limited | +27.5% |
9 | Nanfang Communication Holdings Limited | +26.5% |
10 | Morris Holdings Limited | +20.0% |
こちらは、ワースト10。
企業名 | 初値上昇率 | |
1 | Able Engineering Holdings Limited | ▲14.5% |
2 | Sheung Yue Group Holdings Limited | ▲11.3% |
3 | China Art Financial Holdings Limited | ▲8.0% |
4 | Royal Deluxe Holdings Limited | ▲7.1% |
5 | COFCO Meat Holdings Limited | ▲6.5% |
6 | Guangdong Adway Construction (Group) | ▲5.8% |
7 | Yuk Wing Group Holdings Limited | ▲4.3% |
8 | Sanroc International Holdings Limited | ▲2.5% |
9 | Chi Ho Development Holdings Limited | ▲1.7% |
10 | Guangdong Kanghua Healthcare Co., Ltd | ▲0.9% |
上場する企業に馴染みがない
日本のIPOであれば、実際にお世話になっている、どこかで名前を聞いたことがあるといった企業が上場することも少なくありません。
知名度がある企業であれば、「人気が出て初値が上がりそうだ」などの肌感覚的な側面での判断もできると思います。
しかし、日本に住む私たちにとって香港市場に上場する企業は馴染みのない名前ばかりです。
これは海外IPOであるため仕方がないところではありますが、現地の人たちに比べて多少不利になってくる点であると思います。
以上、BOOM証券の口座開設などを考えておられる方のご参考になれば幸いです。