後悔しない買い物術。大きな買い物をする時はひと月当たりの金額で考えてみよう

スマホ、パソコン、家電といった高額な買い物をする時、お財布事情も考えながら色々と悩むものですよね。

本当は欲しい物があっても、安いもので妥協したり。そして、後悔してストレスを抱えながら使い続けなければならなくて、結局買い替えたり、あるいは「安物買いの銭失い」で直ぐに壊れてしまったり。

大きな買い物をする時には、支払う金額をひと月当たりの費用(月額費用)で考えると価値を捉えやすいです。その金額に価値があると判断できれば迷わず買うことができます。

月額費用として考えるメリット

漠然と目の前にある値段だけ見てしまうと、本当に必要なもの・欲しいものであっても無駄使いではないだろうかと葛藤が始まってしまいます。

ですが、その金額を月額や日額に換算するとその価値を判断しやすくなります。

公式: 月額費用 = 値段 ÷ (使用年数 x 12ヶ月)

例えば

「Aさんは古くなったパソコンの買い替えを考えています。インターネットやワード、エクセルは普通に使えるけど、最近始めたアプリ開発の時に頻繁にフリーズして作業効率が悪く嫌気がさしていました。満足のいくスペックの物は30万円。普段使いには支障がないので無駄使いにならないか迷っています」

Aさんはこの30万円のパソコンを購入すべきでしょうか。僕ならば迷わず購入します。

早速、月額費用に換算してみましょう。満足のいくスペックのパソコンであるので10年使える物と仮定します。実際に僕のiMacも2011年で最高クラスの物を購入してまだ現役なのでそれくらいはもつでしょう。

月額費用 = 30万円 ÷ (10年 x 12ヶ月)= 2,500円

昼食のワンコイン定食の5日分程度か、と具体的な費用感覚が掴めますね。

月額費用に換算することによって身近な金銭感覚で把握できることができるようになります。

次に実質費用を考えてみましょう。

公式: 実質費用 = 費用 - リターン価値

リターン価値とはその商品から得られる金銭的価値です。

頻繁にフリーズして作業中断、復旧作業から解放される恩恵を金銭的価値に換算してみます。週2回フリーズ発生、復旧に10分かかるとします。ひと月に無駄な作業から解放される時間は・・・

節約時間 = 10分 x 2回 x 4週 = 80分

時給を1,200円すると、

リターン価値 = 80分 ÷ 60分 x 1,200円 = 1,600円

Aさんはパソコンを買い換えることによって、1,600円のリターンを得ると考えることができますね。なので、先ほどの月額費用からこの価値を差し引くと

実質費用 = 2,500円 - 1,600円 = 900円

さらに、アプリ開発で毎月900円以上のマネタイズに成功したとすると、パソコンを買うことで逆にお金が増えると言うベストな状況になります。「買い物」と言うよりも「投資」として捉えることができます。

マネタイズと言うと敷居が高い感じがしますが、1日当たりに換算してみると

必要マネタイズ金額(日額) = 900円 ÷ 30日 = 30円

たった30円をアプリで稼ぐことができれば購入資金を回収できるということになります。なんだか実現できそうですよね。

車やパソコン、家電など長く使う物ほど、月額換算した費用は下がります。その金額が安いと判断するのか、高いと判断するのかが重要なポイントになります。

なので、長く使うものでメリットが得られるものにはお金をかけるべきだと思います。ここで安価な物で妥協すると、愛着が持てずに買い替え・品質が悪くて故障してしまうなど妥協する前よりも結局お金がかかってしまうリスクが考えられるからです。

「浪費」と「節約」と「投資」を切り分ける

商品を購入する時に、その商品が金銭的価値を生むかどうかで3つに分類することができます。月額費用でざっくりと感覚を掴んだ後は、この3つの分類のどれに当てはまるかを考えると、購入判断をしやすくなります。

1. 浪費型

価値を生まない物ものは「浪費型」に分類できます。例えば、ブランド品。これはステータスを得たり、所有欲を満たすことはできますが、それ自体がお金を生み出すことはありません。

この分類に属するものを買う時の判断基準は、月額費用分を節約することができれば購入に踏ん切りをつけやすいです。

例えば、10万円ブランド品を買うのであれば、10年使うとして月額費用の約830円(日額で約30円)を節約すればいいと考えることができますね。

2. 節約型

購入する前よりも出費が削減できるものは「節約型」に分類できます。例えば、アマゾンプライムなどのサブスクリプションサービス(定額使い放題)などがこれに当たります。生活スタイルを大きく変えることなく、出費が減るようなものと言い換えることもできます。

具体的には、毎週末にレンタルDVDで映画鑑賞が趣味な方の場合、レンタル料金が200円と仮定して毎月800円の出費。一方、アマゾンプライムの月額料金は500円(年会費だともっとお得で4,900円 *執筆時点)。生活スタイルを変えることなく毎月300円以上を節約できるようになります。

3. 投資

購入することでお金が増えるものが「投資型」に分類できます。これは先の例のようににパソコンを購入してマネタイズサービスを生み出すなどがこれに当たります。金銭的アウトプットができる商品と言い換えることもできます。

僕の場合も、現在使用しているiMacは現在 8年目。作業を自動化するWEBアプリを開発して購入金額以上の収益を実現できています。

価値があると判断できれば迷わず買い

月額費用に換算して費用感覚が現実的であって、なおかつ「投資型」の買い物であれば迷わず買いです。生活の質を変えずに手元にお金が残っていく「節約型」も十分に価値があると言えます。

問題は「浪費型」ですね。これはその人の価値観によります。大きな買い物ではありませんが、僕はお酒が好きです(毎日飲むと年間でそれなりの金額になります)。誤解を恐れずに言うと、お酒自体は価値を生み出さない「浪費型」の商品です。でも、これらの嗜好品があるからこそ、気分転換ができてその後の作業効率がアップすると言うこともできます。僕は、毎日缶コーヒーを我慢すればいいのであれば、安い発泡酒を毎日飲みたいです^^; なので繰り返しになりますが、こればっかりはその人の価値観になりますね。

最後に

買い物をする時に一つの判断軸があるとグッと決断しやすくなります。

ここで紹介したように、大きな買い物をする時に目の前の金額だけでは迷いが生じてしまう場面では、月額換算で費用感覚を掴んで現実的かどうか、さらにその買い物が「投資」「節約」「浪費」のどの分類になるかを考えて、納得感を持って決断することを是非試してみて下さい。

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